シャカイを、つくる。(仮)

僕たちが生きるこの社会をより良いものにするために必要だと思ふことをだらだら考え、提案する。そんなやつです。よろしく、どーぞ。

2018-01-01から1年間の記事一覧

ソーシャルワーカーは専門職か?-支援の”ジレンマ”と”違和感”をめぐって

お久しぶりです! 前回の投稿からだいぶ時間が経ってしまいました。今日は、先日知人と一緒に居酒屋でやった読書会でとりあげた本とそれへの私なりの感想を記録しておこうと思います。今回私が選び、報告を行った著書は『社会福祉学の〈科学〉性-ソーシャル…

マンガ『健康で文化的な最低限度の生活』を読んで考える。ー「ソーシャルワーカーに向いている」とは?

今年7月よりカンテレ・フジテレビ系列で火曜よる9時から放送されている連続テレビドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』。既に第五話まで放送されていますが、原作から読んでいた“いちファン”としても「なかなか描きにくい部分までうまく再現されているな…

東京のホームレス支援において住宅問題は本当に酷い!―『ハウジングファースト』を読んで改めて考える「居宅保護」の意味

先日、都内で生活困窮者のアパート入居とその後の見守り活動に取り組む〈つくろい東京ファンド〉の稲葉剛さんより、『ハウジングファースト-住まいからはじまる支援の可能性』を私の所属する団体にご恵贈いただきました。Amazon CAPTCHA 公私でばたばたして…

広島大学で講義をさせてもらいました。-“怠け者”や“素行不良な者”でも支援する理由とは?

お久しぶりです! 先日、母校の広島大学でホームレス支援の活動についてお話をする機会をいただきました。「貧困支援のプロのやりがいと悩み」という、たいそうな題目をまえに僭越ながら…(笑)今回は基本的にはどんな話をしてくれても構わないということだっ…

「貧困支援はおせっかい?」―パターナリズムを考える

こんにちは!僕は現在、ホームレス・生活困窮者支援を仕事として行っているので、あまり直接的に言われることはないですが、学生の頃に「大学で社会保障のありかたを勉強しています」というと、「当事者が何を望んでるか分からないのに、『支援をする』って…

「誰でも貧困になりうるんだから、貧困は他人事じゃない」というメッセージは、リアリティもないし社会保障の理念とも相いれないからあまり使いたくない。…という話

こんにちは!職業柄(?)、反貧困の活動をしている団体の主催するイベントや一般の方向けの勉強会などに参加する機会があるのですが、そのなかでよく「貧困は他人事(ひとごと)じゃない」というフレーズを目にします。 貧困を問題視するような番組などでも…

「スマートフォンを持てない」は、貧困か?

こんにちは! 2009年に「相対的貧困率」が発表されてから、日本国内の貧困に関する報道はかなり活発にされるようになってますよね。 とはいえ、日本の貧困に対して誰もが一様に「問題だ」と感じているかというとそんなこともないように思います。例えば、国…

貧困について、たまにはポジティブな話がしたい(笑)ーあたなが守った、小さな命

こんにちは!大学で日本の貧困について研究してた頃から「多くの人に貧困について語る、伝えるうえで、どういうやり方が効果的なのか?」というのは、自分のなかでとても関心のあるテーマでした。貧困がを是正するためには、最低生活の保障という社会的合意…

「貧困」と「格差」は全く違うというお話

こんにちは!前回の投稿から1年以上経ってしまいました(笑) やっぱりこういうのは性格が出ますね…。 それと、貧困支援活動の現場に身をおいていると、世間の皆さんに知ってほしいことや現状みたいなものに日々「出会う」一方で、それらを整理して理性的に俯…