シャカイを、つくる。(仮)

僕たちが生きるこの社会をより良いものにするために必要だと思ふことをだらだら考え、提案する。そんなやつです。よろしく、どーぞ。

みんなちょっと、「緊急事態宣言」に“慣れすぎ”じゃないだろうか?

緊急事態宣言が発令(4月7日)されてから2週間以上が経った。国内の新型コロナ感染者が増加の一途を辿る中、「緊急事態宣言がいつ出されるか」というのは社会的にも大きな注目を集めた。 しかし、実際に発令されたもののそれ以前の自粛要請の頃と実際の行動…

「一律給付金10万円を受け取ること」は、立派な社会貢献です。

新型コロナウイルスの社会的な影響が凄まじい。 今この瞬間はもちろん、今後の生活に不安を感じている人は多いのではないだろうか。 しかも、本来こうした“不安”を緩和するためにあらゆる施策を講ずるべきはずの政府は、その後手後手な対応によって市民の不…

日本のホームレス支援が、絶望的に“遅れてる”と思う本当のワケ

お久しぶりです。 先日、昨年に続き、広島大学でホームレス支援の活動をお話してきました。 昨年は「一見“怠け者”に見えたりトンデモない言動をする当事者」であっても支援をするのをやめない、支援にあたってその対象とするか否かの「条件づけ」をしないの…

ソーシャルワーカーは専門職か?-支援の”ジレンマ”と”違和感”をめぐって

お久しぶりです! 前回の投稿からだいぶ時間が経ってしまいました。今日は、先日知人と一緒に居酒屋でやった読書会でとりあげた本とそれへの私なりの感想を記録しておこうと思います。今回私が選び、報告を行った著書は『社会福祉学の〈科学〉性-ソーシャル…

マンガ『健康で文化的な最低限度の生活』を読んで考える。ー「ソーシャルワーカーに向いている」とは?

今年7月よりカンテレ・フジテレビ系列で火曜よる9時から放送されている連続テレビドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』。既に第五話まで放送されていますが、原作から読んでいた“いちファン”としても「なかなか描きにくい部分までうまく再現されているな…

東京のホームレス支援において住宅問題は本当に酷い!―『ハウジングファースト』を読んで改めて考える「居宅保護」の意味

先日、都内で生活困窮者のアパート入居とその後の見守り活動に取り組む〈つくろい東京ファンド〉の稲葉剛さんより、『ハウジングファースト-住まいからはじまる支援の可能性』を私の所属する団体にご恵贈いただきました。Amazon CAPTCHA 公私でばたばたして…

広島大学で講義をさせてもらいました。-“怠け者”や“素行不良な者”でも支援する理由とは?

お久しぶりです! 先日、母校の広島大学でホームレス支援の活動についてお話をする機会をいただきました。「貧困支援のプロのやりがいと悩み」という、たいそうな題目をまえに僭越ながら…(笑)今回は基本的にはどんな話をしてくれても構わないということだっ…

「貧困支援はおせっかい?」―パターナリズムを考える

こんにちは!僕は現在、ホームレス・生活困窮者支援を仕事として行っているので、あまり直接的に言われることはないですが、学生の頃に「大学で社会保障のありかたを勉強しています」というと、「当事者が何を望んでるか分からないのに、『支援をする』って…

「誰でも貧困になりうるんだから、貧困は他人事じゃない」というメッセージは、リアリティもないし社会保障の理念とも相いれないからあまり使いたくない。…という話

こんにちは!職業柄(?)、反貧困の活動をしている団体の主催するイベントや一般の方向けの勉強会などに参加する機会があるのですが、そのなかでよく「貧困は他人事(ひとごと)じゃない」というフレーズを目にします。 貧困を問題視するような番組などでも…

「スマートフォンを持てない」は、貧困か?

こんにちは! 2009年に「相対的貧困率」が発表されてから、日本国内の貧困に関する報道はかなり活発にされるようになってますよね。 とはいえ、日本の貧困に対して誰もが一様に「問題だ」と感じているかというとそんなこともないように思います。例えば、国…

貧困について、たまにはポジティブな話がしたい(笑)ーあたなが守った、小さな命

こんにちは!大学で日本の貧困について研究してた頃から「多くの人に貧困について語る、伝えるうえで、どういうやり方が効果的なのか?」というのは、自分のなかでとても関心のあるテーマでした。貧困がを是正するためには、最低生活の保障という社会的合意…

「貧困」と「格差」は全く違うというお話

こんにちは!前回の投稿から1年以上経ってしまいました(笑) やっぱりこういうのは性格が出ますね…。 それと、貧困支援活動の現場に身をおいていると、世間の皆さんに知ってほしいことや現状みたいなものに日々「出会う」一方で、それらを整理して理性的に俯…

脱!貧困が個人の責任なのか社会の責任なのかという不毛な議論~「どっちでもいいじゃん」という「第三の道」~

お久しぶりです! 前回の投稿から100日近く経ってしまいました。実はこの間、私は就職・引っ越し……とバタバタしておりました。 これからまた、ちょっとずつ投稿していこうと思います。さて、今日は前回に引き続き、「労働能力・意欲」と最低生活保障の関係に…

日本の貧困は「働けるのに働いていない人の問題」だと言えるのか検証してみた

こんちわ! 以前、労働能力や労働意欲の有無といった個人の状態に関わらず貧困は生じるということが歴史的に実証されてきたという話をしました。 cbyy.hatenablog.comそれでは、そうした事象は日本でも確認されるのでしょうか? 「働かざる者食うべからず」…

生まれて初めて言います。今回ばかりは選挙行きましょう!(笑)

さて、日頃から研究の関係上政治参加について考える機会の多い僕ですが、ついこないだRCCの取材でも答えたように、選挙に対する基本的な構えとしては、 「投票は政治参加の重要な手段の一つではあるけれど、その全てではない」であり、 投票に行くかどう…

参院選を前にあえて主張したい!「選挙制度は嫌いでも、民主主義は嫌いにならないで下さい」

*** 参院選を前に・・・・・・ どーも!梅雨のくそ蒸し暑いなか、皆さんいかがお過ごしですか?つい、最近「このブログではさしあたり社会保障制度について書く!」と宣言したにも関わらず、今日は社会保障とは直接的には関係ない事書きます(笑)いや、という…

「働かざる者食うべからず」を、制度としてやってみたら・・・・・・というお話

●最低生活保障と、働く能力・働く意欲―働かざる者、食うべからず?こんちわ! 僕は研究関心上、最低生活の理念や意味について人とディスカッションしたり、貧困や社会保障に関するニュースなどを見てなんやかんや考えるのが好きなのですが、そうしたなかで繰…

最低生活を保障する制度は生活保護だけじゃないんだぞ!といいつつ、やっぱし生活保護はめちゃめちゃ大事なんだぞというお話

◎最低生活を保障する制度は生活保護だけじゃない さて、最低生活を考えるためには現状としてどのような制度が存在するのかを知るところからはじめなければ……ということで、今日は僕たちの最低生活を支える制度とその位置づけに関して簡単に整理しておきます…

シャカイづくりの基本中の基本!「最低生活」を、考える!

最低生活って?? さて、この記事のタイトルにも入っている「最低生活」という言葉について、どれくらいの人がその意味を知っているのでしょうか?今後のこともあるので、まずはこの確認、定義づけをしておこうと思います。 「最低」という言葉から、「どん…

このブログの趣旨とゆーか目的とゆーか・・・・・・の簡単な説明

どーも! 4年ぶりくらいにブログを再開致します、ながいゆうだいと申します。僕は大学で社会保障のありかたについて研究してる者なんですが、 かねてから「社会保障って、なにかと色々誤解されてたりしていて 本来の意味とか意義とかが正しく認識されてない…